野村証券の損失3000億円という報道は記憶に新しいです。
我々庶民には中々3000億円という数字の大きさが認識できませんが
社員1000人として一人3億円の損害を出した
野村証券の最近の純利益は大体1000億円~2000億円だったようなので、その1年2年分を吹き飛ばしたという事です。
今回の損失にて、ついにバブルがはじけるか?という憶測も飛びますが、実はバブルには全く影響が出ない事をお伝えします。
バブル崩壊時の証券会社連鎖的崩壊に存在して、今回の証券会社大損害に存在しない事とは?
それはズバっと
前回のサブプライムからリーマンショックについては、文字通り
一般市民から見ると訳の分からない金融商品の組み方をしてしまい、それが爆発的に売れた後に、いざ金融不安が発生した後にどこにどう返済するのか、デタラメにこんがらがってしまい、また返したくても返すお金を既に投資しており、それが現金化できない。返せない。それが二重三重に起こった。そんな形です。
ですが今回は3000億円と高額ではあるものの
全部野村證券のポケットから損失額が返済されるという事です。
もし野村證券が金融商品を持ちすぎていて、更にそれがサブプライムの様な複雑で流動性の無い物ですと…
そして連鎖的に一気に金融商品の投げ売りとなり、バブル崩壊となるのです。
結果的には野村證券が金融を守ろうとした結果、貧乏くじを引かされた
コチラについては日経新聞などの報道にもありましたが、
野村証券は金融業界が崩落しない様に、ちょっと待とうか?なんて金融業界の雄たちに投げかけたのです。
それに賛同した証券会社に対して裏切った証券会社が存在し、結局賛同した証券会社は損を被り、裏切り者が損失を逃れた。
という事です。
過去は個人投資家をゴミ呼ばわりしていた野村証券
今回は金融業界の混乱を防ごうとした行動。報道通りであれば多少見直せる行動でありました。
もちろん会社の利益にはそちらの方が叶っているのでしょうけど、結局はPrisoners dilemmaで貧乏くじを引かされたという事でしょう。
ともかく
今回の損害にてバブル崩壊には至りません。