2023年度のテーパリングを示唆する記事が出始めている
Olympicsも終了し、円高の夏と言われて久しいですが、全く円高方向に進まない為替。オリンピックによる円需要も少なく、また日本企業が円に戻さなかった事も大きな原因です。
そんな中で、ここ1か月では何度も
2023年米国テーパリング開始か
という記事が多数出稿されています。
これはFRBの理事もゼロ金利政策の終焉を強く求め始めているという事から、FRB Chairにも大きな圧力となっているのでしょう。
Bloomberg調査によるエコノミスト51名の利率と時期の予想
米テーパリングは来年早期に開始へ、MBSに重点-エコノミスト調査
米金融当局は来年に資産購入の縮小を開始し、住宅ローン担保証券(MBS)に縮小の重点が置かれると、エコノミストらは予想。ブルームバーグの調査によれば、2024年を通じて従来の想定よりも速いペースで金利を引き上げるともみている。
こちらより引用しています。
0
%
2021年12月
0
%
2022年6月
0
%
2022年12月
0
%
2023年6月
0
%
2023年12月
0
%
2024年06月
0
%
2024年12月
やはり上昇率は非常に緩やか
FRBは2013年にテーパリングを急激にし過ぎて失敗をしています。
今回はエコノミストの予測は非常に緩やかで、2013年の失敗を繰り返さない為の処置が、徐々にレートを上昇させていくという方法です。
しかし懸念としては、アメリカの経済や賃金と物価の上昇が想定外以上なので、このレートの上昇でインフレに追いつけるのかという疑問です。
この速度よりもかなり早く利息が高まる可能性もあります。
しかしパウエル議長は非常にハトでしたので、今後はどのような鳥類に進化を遂げるのか見ものです。
新興国通貨は徐々に逃避。アメリカへか?
テーパリングが早まる可能性が高くなった今、新興国通貨は徐々に値段を下げています。
ただし一時的となる可能性も高いです。
そこまでテーパリングの速度が高くない事。アメリカ経済の恩恵が外国に渡り始めれば、結局新興国も利息を上げざるを得ない時がやってきます。
その点を見つめ、再投資の場所を探す日々になる事でしょう。