GDPランキングでは日本は3位に入るが…
僕たち日本人は2000年代まではGDPはアメリカに次いで第2位。そして中国に抜かれたもののGDPは世界第3位と、経済的には非常に大きく聞こえます。
GDPとは平たく言うと、1年で100円で作ったものを103円で売った場合、そしてそれがその国の唯一の取引だった場合、GDPは3円or 0.03ドルとなります。
その合計が2019年最新版になると…
順位 | 名称 | 単位: 10億USドル | 前年比 | 地域 | 推移 |
---|---|---|---|---|---|
- | 合計 | 87,446.29 | - | - | - |
1位 | アメリカ | 21,433.23 | - | 北米 | |
2位 | 中国 | 14,731.81 | - | アジア | |
3位 | 日本 | 5,079.92 | - | アジア |
https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
この様に米中日という巨大発展国が並ぶわけなのですが…
アメリカや中国と同じような繁栄を日本国民は全く感じない
これには様々な見方があるのですが、日本の場合は
というのが大きな理由です。
高層とは、金融知識がある個人投資家や、大量の資金を預かり運用をしている期間投資家たちの集まりです。ETFを買い漁る日銀もこの中に入ります。
日本は経済対策を行っても2%の物価上昇は全く達成できません。民間は値段上昇よりも価格据え置きサービスや、お菓子なんかは量を減らして対抗します。給料はご存知の通りで横ばいか下がるか。
GDPは上位だし、株価も上昇を続ける。政府はこれらを理由に消費税率を上昇させたりします。
本当に見なければならないのは、一人当たりGDP
GDP100億ドル
これを国民100人の場合。国民10億人の場合。全く順位が変わってきます。
2019年日本の一人当たり名目GDPは…25位!
順位 | 名称 | 単位: USドル | 前年比 | 地域 | 推移 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ルクセンブルク | 115,838.77 | - | ヨーロッパ | |
2位 | スイス | 82,483.93 | - | ヨーロッパ | |
3位 | アイルランド | 80,504.40 | +2 | ヨーロッパ | |
4位 | マカオ | 79,251.49 | -1 | アジア | |
5位 | ノルウェー | 75,294.43 | -1 | ヨーロッパ | |
6位 | アイスランド | 67,857.18 | - | ヨーロッパ | |
7位 | アメリカ | 65,253.52 | +2 | 北米 | |
8位 | シンガポール | 65,233.88 | - | アジア | |
9位 | カタール | 62,918.85 | -2 | 中東 | |
10位 | デンマーク | 59,770.32 | - | ヨーロッパ | |
11位 | オーストラリア | 54,348.23 | - | オセアニア | |
12位 | オランダ | 52,646.19 | +1 | ヨーロッパ | |
13位 | スウェーデン | 51,404.43 | -1 | ヨーロッパ | |
14位 | オーストリア | 50,380.28 | - | ヨーロッパ | |
15位 | フィンランド | 48,809.55 | - | ヨーロッパ | |
16位 | 香港 | 48,626.58 | +1 | アジア | |
17位 | サンマリノ | 47,621.71 | -1 | ヨーロッパ | |
18位 | ドイツ | 46,472.62 | - | ヨーロッパ | |
19位 | カナダ | 46,271.72 | +1 | 北米 | |
20位 | ベルギー | 46,236.67 | -1 | ヨーロッパ | |
21位 | イスラエル | 43,603.01 | +3 | 中東 | |
22位 | イギリス | 42,378.61 | -1 | ヨーロッパ | |
23位 | フランス | 41,896.58 | -1 | ヨーロッパ | |
24位 | ニュージーランド | 41,666.64 | -1 | オセアニア | |
25位 | 日本 | 40,255.94 | +1 | アジア | |
26位 | アラブ首長国連邦 | 39,179.88 | -1 | 中東 | |
27位 | バハマ | 35,664.03 | - | 中南米 | |
28位 | イタリア | 33,159.07 | - | ヨーロッパ |
https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
日本は人口も1億人、そして教育水準も高く成人の殆どが就業しています。
その中で、これだけ一人当たりが下がってくるという事は、一人当たりの総生産性が低いのです。そして他の国家の個々の生産性に抜かれているのです。
GDPだけだと人口数、そして労働時間も多いので総数では多くなるのです。
GDPとは個人消費、政府消費、民間投資、貿易収支の合計
せっかくの人口数や労働時間の多さがあるのに、生産性の低い業種が多数あり粗利が少なかったりで数字が伸びず、さらに個人個人にその粗利が、日本国民が望む量が分配されていないのです。
これからは一人当たりGDPを注目しましょう
2000年ももう20年が過ぎ、日本は失われた30年と評されています。
すでに大国という妄想はすて、一人当たりGDPの2019年25位という事実を受け止め、個々が今後日本が再成長するための施策を学び、政府に騙されずに新しい国家を樹立するため学習を重ねていきましょう。
英語では既にGDP Per Capitaというフレーズが幅広く経済学で利用されています。