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米国最低賃金$15への上昇は貧困層の生活を破綻させる

アメリカ経済
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最低賃金をまで引き上げる事を決意した米国民主党

Democrats Propose Phasing in $15 Minimum Wage Over Five Years

Bloomberg上の記事ですが、民主党がFederal Munimu Wageを2025年までに$15にする事を目指すようです。

こちらは日本語版でも掲載されています。

青:経済に好感記事
赤:経済に悪感記事

低所得層には嬉しいNewsではあるが、実際は生活を破綻させる施策になる

アメリカという国は人口も安定的に維持されています。

ですので常に経済が活発であり、経済を刺激するたびにインフレで物価が上昇します。

つまり、大きな集団の物価が上昇すると、他の物価も釣られて上昇するという事です。

(日本の場合はこの物価がつられて上昇しないという悪循環になっています。)

今回の大きな集団は低所得層や貧困層です。

今回紹介するのは、San diegoという町です。いえ、都市ですねもう。

最低時給が$14という、米国でも相当高い地域です。

この都市は最低賃金の弊害が完璧に見事に表れています。

賃金が上昇するにつれ、周りの物価も一緒に上がってしまったのです(当たり前ですけど。)

さらに都市部です。都市部は人口が多く需要も高いです。そして都市部の住居は供給が少ないです。

飲食店や住居。特に込み合う地域は常に値上がりを続け、高止まりしています。

さらに人気のエリアが高くなると、人気の落ちるエリアに人がやってきます。そして不人気エリアも値段が一緒に上昇する事になります。

そして生活費通信費など日常インフラ使用量も一緒に値段が上昇します。

結果、必要以上にどれもこれも値段が上がり、結局は昔の方がマシだったなんて状況が生まれます

下記のYouTubeリンクは、僕たち夫婦がSanDiego地元の人たちのUber利用した際のお話です。

とあるハンバーガー屋さんで夕食した際のレシートです

2021年のFederal Minimum Wageは.25 これをにするという事は民主党が「働きアリは休日なしで働け」という事

最低賃金上昇は政府にとっては良い事かもしれません。

年収3万ドルと年収6万ドルでは税収も違って多く徴収する事が出来ます。

低所得層が時給$15を手に入れた際に直ぐに物価が跳ね上がる訳ではありませんが、アメリカは既にインフラが高額な部分もあります。大学の授業料は沢山の学生が借金しなければ継続できません。物価のアメリカは1%2%は確実に上昇を続けていきます。最低賃金が上昇する事でこれが一気に加速します。

San Diegoでは、男性だろうが女性だろうが、時間があれば他人を車で運んだり、他人の料理を運んだりしています。その収入が無いと一般的な生活を送る事が出来なくなっているのです。

その為、休日も副業を続ける事になってしまっているのが、今の米国の大都市の現状です。

さらに本来の時給を得ていた層が一気に貧困に陥る

最低賃金が$10を下回る地域では、$15の時給を得られれば程よい生活が出来ています。(米国は日本以上に時給換算で給料が決まっています)

しかしその$15労働者に最低賃金が$15まで追いついてしまったらどうなるのでしょう?

今まで$2で買えていたビールが$3~$4と大幅な値上げです。

新しく車を買い替える際も、今までの貯金で支払えていたものが、物価が上がってしまったので想定より安い車を購入する必要が出てきます。

今の会社が$15以上に時給を上昇させてくれるかは未知数です。価格に反映できる会社であれば大丈夫でしょうが、飲食店など業種によっては価格に急激に反映できない業種も沢山存在します。

現在最低賃金が$15の層には非常に害悪がある施策となります

 

日本の最低賃金はちょっと違うが…

日本における最低賃金の見解は今後お伝えいたします。

国としての経済の質が全く違うので、日本の場合はまた違う結果が出てくる事になります。

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